あまりにもあっさりと読めた。
ストーリーとして決して特殊でもなんでもなく、 むしろありきたりな感じすらする。 だけどテンポよく進むだけになおさらヒトの心というものを感じた。 そのテンポのよさのためか、 つい読み入ってしまい電車で降りる駅に気づかず乗り過ごしてしまったくらいだ。 非常に切ない想い。 最近見た映画や読んだ本で、「黄泉がえり」や「世界の中心で、愛をさけぶ」でも、 想いが死を通して悲しみへと転化(昇華?)されていたような感すらある。 死はすべてを無に返す。しかし人の思いはなくならない。 死の悲しみの大きさは、生前の思いの大きさによるのかもしれない。 ----- 恋は盲目などと言ったりする。 むしろ、盲目でないものは本当の恋ではないのかもしれないとさえ思う。 自分を中から動かす何か。誰にも止められない衝動。 今考えると自分がそのような恋をしたことは数えるほどしかない気がする。 (もっともそれらは段階の違いこそあれうまくいったためしはないが・・・) 衝動を無理やり理性などで止めている自分がいたりする。 が、この本を読んで思った。 素直になりたい。そして久々にちゃんと恋がしたい。なんて思ったりする今日この頃である。 (やるべきことが多すぎてそれどころでないという話もあるが・・・苦笑)
by Keisuke_Ishino
| 2005-01-07 00:30
| 読書
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